現在の競泳界隈では、「練習用具の効果的な使用」が必須となっています。
このページではKCAの練習会でも常に使用している練習用具を紹介しています。

◆ Board(ボード)

・ビート板と聞くと、四角い物をイメージされますが競泳練習では、プルブイとも併用できる形状のものがポピュラーです。
もちろん練習内容によっては、四角いビート板も使用されています。
・目的と効果
①浮力の確保
boardは、補助具として浮力の確保をすることが一番の目的となります。
四角い形ではなく、プルブイと併用できる小さめの boardは、浮き過ぎず、沈み過ぎない浮力となります。
一般スクールで使用されているいわゆるビート板は、小さなお子様にとって浮力が高すぎることが多くあります。
②ブルブイ
ぼくは、プルブイ併用の boardを「キックボード」と呼んでいます。一般的には、 boardではなくプルブイと呼んでいる選手やコーチも多くいらっしゃると思います。その名の通り、プルブイとして利用可能です。
③プルブイ的効果
プルブイは、プル動作を練習する際に、足に挟んで下半身の浮力確保を行います。
これは、様々なプル練習に活かすことができ、非常に効果的です。

boardとして、プルブイとしてどちらも使用可能で練習用具としては、最も使用者が多いのではないでしょうか。
プルブイとしての使用では、泳力や体幹が整っていないスイマーでは、反り腰を誘発することもあるので注意が必要です。

オススメ!

◆FIN(フィン)

・Fin(フィン)を使うと聞くと、一般的にはスクーバダイビングなどスノーケリングで使用されるイメージがあると思います。
現在競泳練習では、Finは最も多く使われる練習用具かと思います。
・目的と効果
①練習時泳速の向上
スイマーに必要な感覚の一つとしてとても重要なことは、泳速を感じることです。
通常のスイムと比べると明らかに速い泳速を体感することで、その速さに合わせたプル動作を行えるようになります。
②ドリル時の安定
競泳の練習では、各泳法様々なドリル練習(切り分け練習)を行います。その中で、Finにより一定の泳速を確保することで
プル動作に集中できるようになります。
③キック力の強化・足首の可動域向上
Finを装着することで、キックを打った時により水圧を感じます。水圧を感じることで、キックに必要な筋肉により刺激を与えることが可能です。また、水圧を感じることで足首の可動を余儀なくなれ、次第に可動域が向上していきます。

普段フィン練習をあまりしていないスイマーがいきなりFin練習を多用すると、足首や足の甲の痛みが出ることがあります。
これは、「足首が弱い」事のサインです。練習を積み重ねることで痛みわ和らいでいきます

オススメ!

◆PAD(パドル)

・Paddle(PAD:パドル)は、プル(ストローク)スキルの向上には欠かせません。手の平を大きくして水を押す感覚を養うことができます。また、エントリー時の抵抗なども感じることもできます。大きさや形状も目的もさまざまあります。それぞれに特徴もありますので泳法によって変更することも良い効果をもたらします。

・目的と効果
①プッシュ動作の向上
1ストロークでの進みが大きくなることで、正しいストローク動作を身につけることが可能です。
②グライドからキャッチの上達
手よりも大きなPADを使用することで正しい力の抜き方使い方を身につけることができます。
③エントリー動作の上達
手が大きくなる事で正しいエントリーができないと、抵抗を感じます。PADを装着しても抵抗のないエントリーを行うことで
正しいエントリーを身につけることができます。

一般的にPADは、小学生の高学年や体の大きくなってからと言う考え方があります。これは、プルに負荷を与えることで肩や肘への怪我や故障を危惧した考え方です。しかし、実際は、上手なプル動作ができているとキャッチやプッシュ動作は軽く感じます。
PADを使用することで正しい力の入れ方を練習するにはとても良い用具です。

オススメ!

◆Snorkel(スノーケル)

・snorkel(スノーケル)は、各泳法のドリル練習で用いられます。スノーケルによって呼吸動作を行う必要がなくなります。呼吸動作をなくすことで頭が動かさずにプルやキック・SWIMができるようになります。練習用具の中では、重視されない傾向にありますが実は競泳にとってとても大切なスキルを身につけることができます。

・目的と効果
①身体の安定
特にクロールにて、呼吸動作をしなくなるので、身体のブレを最小に抑えることができます。
②姿勢の安定
呼吸動作を行わないので、プル動作やキック動作により集中した練習が可能です。

スノーケルを効果的に使う為には、練習が必要になります。その点では、FinやPADに比べ使いにくい練習用具といえます。
スノーケルをストレスなく使えるようになれば、練習の質を高めることがきますので、ぜひチャレンジしてもらいたい用具です。

オススメ!

◆SWIM Parachute(スイムパラシュート)

・SWIM Parachute(スイムパラシュート)は、一定の以上の泳力保持者にとってとても有効な練習用具です。主にレジストトレーニングとして使用します。
パラシュートを使うことで、普段のSWIMよりも強い力が必要になります。強い力が必要になると言うことは、より効果的に身体を使いパワーを発揮する必要があります。
また、陸上での間接的な筋力トレーニングとは違い、水泳に必要な筋肉に対して刺激を与えることが容易になります。

・目的と効果
①効率的なパワーの使い方が身に付く。
プル動作・キック動作・SWIMの各ドリル練習にて、効率的な身体の使い方が身につきます。
②必要な部位への直接的刺激
大きな推進力を発揮する為には、推進力に必要な筋肉に対して刺激を与える必要があります。推進力に対して負荷を与えることで直接的な刺激を与えることができます。

パラシュートは、一定に泳力がないと前に進むことすら難しい練習です。FinやPADを使うことで、より効果的に筋肉に対して刺激を与えることができます。
使用できる練習環境は限られますが、さらなる泳力向上にはとても効果的な練習になります。

オススメ!

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